~ ニート問題 ~ ニートとキャリメール
働く意欲のないニートが増加していることが問題視されています。
そんな中、厚生労働省はさまざまなニート支援に取り組んでいます。
その中の一つにキャリメールというものがあります。キャリメールとは20代、30代の就職活動中の若者の悩みや、既に就職している若者の悩みを解決するために用意された相談窓口です。東京に設置されている対面相談では、専門の知識を持ったカウンセラーと直接会ってカウンセリングを受けることができます。またパソコンや携帯電話から相談することができる窓口もあり、自宅や会社、通勤途中など場所に関わらず、思い立った時に相談できます。個人名を名乗りたくない場合には匿名で相談をすることもできます。
キャリメールで相談できる内容は、やりたいことが分からない、仕事がつまらない、転職したい、もっと高い評価をされたい、部門を変わりたいなど、たった今直面している仕事上の問題から、ただ誰かに悩みを話してすっきりしたいというものまで幅広く応じてもらえます。カウンセリングでは悩み事を聞いてもらうだけではなく、必要に応じて目標を達成するための行動計画をたてるための支援が受けられます。
キャリメールが始まって以来、若者の相談窓口として徐々に支持を集め始めています。
悩みを一人で抱えている若者がそのまま悩みを解決することができなければ、次第に労働意欲を失ってニートやニート予備軍になってしまうでしょう。若者がキャリメールによって悩みを解決し、労働意欲を失わず、夢を抱いていきいきと働くことができる社会が期待されています。
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近年、ニート問題がよく話題にのぼるようになってきました。
政府もニート問題を深刻な社会問題として受け止め、さまざまな政策を考案しています。
しかし若者の間では、「ニートがなぜいけないの?」という素朴な疑問を持つ人も多いようです。
昔の考え方では「学生は卒業したら働く」のが当然であり、それに疑問を持つ人はいませんでした。
「働かざるもの食うべからず」です。
医療や交通、学校、年金などは働く人の税金によって成り立っています。
誰しも生きていく上で、なんらかの社会から恩恵を受けているのです。
学校で学ぶべきことを学んだ後は、これまでに受けた恩恵を後世に引き継ぐために社会に貢献する・・・、こういう考え方が当然とされていたのです。
しかし時代は変わりました。
現代の若者はそのように考えない人も多いのです。
社会に出る意味について深く考えることもない、働く意欲も特にない・・・こういう人が増加してきています。
労働人口が減少するにつれ産業競争力は低下し、日本の商業レベルは下がっていくでしょう。
また、ニートはもちろん個人としての問題でもあります。
ニート生活を脱して、正規社員になるのは簡単ではありません。
門はとても狭く、中高年のニートが増加していることも問題です。
経験や職業能力のなければなおさらのこと、手をこまねいているうちに更に年齢を重ね、いっそう大きな所得格差を招きます。
各家庭においても、ニート問題は深刻です。
ニートは収入がないので、自分以外の同居者(主に両親)に経済的に依存します。
もちろん裕福な家庭においては、子どもが働かなくても充分家計が成り立つ・・・ということもあるでしょう。
しかし日本の多くの家庭では、子供がニートのまま自分が先立ったら子供の人生はどうなるのか?とても不安に感じるものだと思います。
ニート問題は家庭や日本社会の維持、発展に関わる問題です。
まずはそう認識することが第一歩となるでしょう。
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