~ ニート問題 ~ ニートになる理由
一口にニートと言ってもニートになる理由は皆、さまざまです。
中でも多い理由といえば・・・、まず、貧困や両親がいないなどで家庭環境に恵まれず、一般的な常識や教育を十分受けられなかったという理由があります。
非行少年、少女と言われている若者がこの理由に該当します。これはイギリスのニートに見られる理由で、本人の資質によっては犯罪や薬物中毒につながる恐れがあります。
引きこもりや不登校の子供の増加が社会問題となっていますが、そういった子供がニートになるケースも多くあります。この場合は対人恐怖症やうつ病などの精神疾患と関係していることもあるため、慎重な対応が必要です。
また裕福であることが理由になることもあります。特に日本のニートの特長として、裕福な家庭で育った若者が多いということがあげられます。一度就職しても容易に退職してしまい、自分で働かなくても生活に困らないことから、夢を追いかけ、ブラブラして過ごしてしまうのです。この場合は家庭に責任があることが多いと言われています。
また、バブル崩壊以降景気が不安定で、企業の新卒採用が減っています。これもニートになる理由の一つと考えられ、ニートは社会の犠牲とも考えられています。このようなニートに対しては、政府の支援によって社会復帰の機会を与えるべきだという声もあります。
このようにニートになる理由には本人の個人的なものから、家庭や社会に責任があるものまでさまざまなのです。
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近年、ニート問題がよく話題にのぼるようになってきました。
政府もニート問題を深刻な社会問題として受け止め、さまざまな政策を考案しています。
しかし若者の間では、「ニートがなぜいけないの?」という素朴な疑問を持つ人も多いようです。
昔の考え方では「学生は卒業したら働く」のが当然であり、それに疑問を持つ人はいませんでした。
「働かざるもの食うべからず」です。
医療や交通、学校、年金などは働く人の税金によって成り立っています。
誰しも生きていく上で、なんらかの社会から恩恵を受けているのです。
学校で学ぶべきことを学んだ後は、これまでに受けた恩恵を後世に引き継ぐために社会に貢献する・・・、こういう考え方が当然とされていたのです。
しかし時代は変わりました。
現代の若者はそのように考えない人も多いのです。
社会に出る意味について深く考えることもない、働く意欲も特にない・・・こういう人が増加してきています。
労働人口が減少するにつれ産業競争力は低下し、日本の商業レベルは下がっていくでしょう。
また、ニートはもちろん個人としての問題でもあります。
ニート生活を脱して、正規社員になるのは簡単ではありません。
門はとても狭く、中高年のニートが増加していることも問題です。
経験や職業能力のなければなおさらのこと、手をこまねいているうちに更に年齢を重ね、いっそう大きな所得格差を招きます。
各家庭においても、ニート問題は深刻です。
ニートは収入がないので、自分以外の同居者(主に両親)に経済的に依存します。
もちろん裕福な家庭においては、子どもが働かなくても充分家計が成り立つ・・・ということもあるでしょう。
しかし日本の多くの家庭では、子供がニートのまま自分が先立ったら子供の人生はどうなるのか?とても不安に感じるものだと思います。
ニート問題は家庭や日本社会の維持、発展に関わる問題です。
まずはそう認識することが第一歩となるでしょう。
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