~ ニート問題 ~ ニートの生活
働かず、学校へ行かず、職業訓練もしない・・・それがニートです。
そんなニートの人たちはどんな生活をしているのでしょうか。
ニートにもさまざまな人がいるためその生活もさまざまです。しかし多くのニートに共通する特徴があります。
多くのニートは夜が明ける頃に寝て、日が沈む頃に起きる昼夜逆転の生活をしています。
世間の若者は平日の昼間は仕事か学校へ行っているのが常識であるため、若者が平日の昼間に近所をフラフラ出歩いていると、目立つ上に近所の視線も気になります。ニートの本人も自分がニートだということを近所に知られて噂になるなど、家族に迷惑をかけるかもしれないことが不安です。その点夕方以降ならどれだけ出歩いても不審に思われず気楽です。
また、多くのニートは家族に対して後ろめたい気持ちを持っています。自分が悪い事は分かっているが家族に今の生活を否定されるのが怖い、できるだけ顔を合わせることを避けたいと思い、家族が寝静まった深夜に行動するのです。
ニートが深夜に何をしているのかというと、ゲーム、インターネット、テレビなどです。しかしゲームが楽しいのではなく、不安な気持ちを紛らわすための手段なのです。
昼夜逆転の生活では誰とも会うことがなく、服装や髪形にも構わなくなります。さらにお風呂さえ面倒になるニートもいます。毎日変化のない生活で、ますます社会から遠ざかってしまいます。
ニートの生活は一見気楽そうですが、現実には後ろめたさと焦り、不安を抱えています。運よく何かのきっかけを掴んで社会復帰ができればよいですが、多くのニートは社会の支援を必要としています。
スポンサード リンク
スポンサード リンク
近年、ニート問題がよく話題にのぼるようになってきました。
政府もニート問題を深刻な社会問題として受け止め、さまざまな政策を考案しています。
しかし若者の間では、「ニートがなぜいけないの?」という素朴な疑問を持つ人も多いようです。
昔の考え方では「学生は卒業したら働く」のが当然であり、それに疑問を持つ人はいませんでした。
「働かざるもの食うべからず」です。
医療や交通、学校、年金などは働く人の税金によって成り立っています。
誰しも生きていく上で、なんらかの社会から恩恵を受けているのです。
学校で学ぶべきことを学んだ後は、これまでに受けた恩恵を後世に引き継ぐために社会に貢献する・・・、こういう考え方が当然とされていたのです。
しかし時代は変わりました。
現代の若者はそのように考えない人も多いのです。
社会に出る意味について深く考えることもない、働く意欲も特にない・・・こういう人が増加してきています。
労働人口が減少するにつれ産業競争力は低下し、日本の商業レベルは下がっていくでしょう。
また、ニートはもちろん個人としての問題でもあります。
ニート生活を脱して、正規社員になるのは簡単ではありません。
門はとても狭く、中高年のニートが増加していることも問題です。
経験や職業能力のなければなおさらのこと、手をこまねいているうちに更に年齢を重ね、いっそう大きな所得格差を招きます。
各家庭においても、ニート問題は深刻です。
ニートは収入がないので、自分以外の同居者(主に両親)に経済的に依存します。
もちろん裕福な家庭においては、子どもが働かなくても充分家計が成り立つ・・・ということもあるでしょう。
しかし日本の多くの家庭では、子供がニートのまま自分が先立ったら子供の人生はどうなるのか?とても不安に感じるものだと思います。
ニート問題は家庭や日本社会の維持、発展に関わる問題です。
まずはそう認識することが第一歩となるでしょう。
スポンサード リンク