~ ニート問題 ~ 高学歴ニート
高い学歴を持った、高学歴ニートが急増している日本。
しかし最近では、世界的な不況の影響で、中国や韓国でも高学歴ニートが急増し問題視されています。
高学歴ニートが生まれる原因に、プライドが高いためになかなか就職できないということが考えられます。仕事を選ばなければ就職できますが、やりたい仕事にこだわり持っているためなかなか就職ができないのです。このタイプのニートは就職氷河期に大学を卒業した若者に多く見られます。
また、高学歴ニートはハングリー精神が乏しいことも原因の一つです。高学歴な家庭というのは、例外もありますが、裕福で子供の教育に関心が高く、過保護で過干渉な傾向があります。裕福な家庭の中で親の熱心な教育によって学力を上げ、高学歴を身に付けた若者は、それまでの人生で苦労をしたことがありません。そのため大変な思いをしてまで働こうという意欲がないのです。
ある家庭で、大学を卒業した娘が専門学校へ進学し、その後海外留学をし、また資格試験の勉強をするということが続き、とうとう30歳を過ぎても就職をせず、結婚もしないニートになっているというケースがあります。娘の学歴のためにつぎ込まれてきた親の資金も残りわずかとなり、親は老後の生活ができません。他国に比べて日本ではこのような親が珍しくないと言われます。高学歴であっても社会で生かさなければ意味はなく、いつまでも自立ができなければ親も子どもも不幸です。
若者と日本の将来のために、高学歴ニートの能力や意欲を有効に発揮できる社会づくりが求められています。
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近年、ニート問題がよく話題にのぼるようになってきました。
政府もニート問題を深刻な社会問題として受け止め、さまざまな政策を考案しています。
しかし若者の間では、「ニートがなぜいけないの?」という素朴な疑問を持つ人も多いようです。
昔の考え方では「学生は卒業したら働く」のが当然であり、それに疑問を持つ人はいませんでした。
「働かざるもの食うべからず」です。
医療や交通、学校、年金などは働く人の税金によって成り立っています。
誰しも生きていく上で、なんらかの社会から恩恵を受けているのです。
学校で学ぶべきことを学んだ後は、これまでに受けた恩恵を後世に引き継ぐために社会に貢献する・・・、こういう考え方が当然とされていたのです。
しかし時代は変わりました。
現代の若者はそのように考えない人も多いのです。
社会に出る意味について深く考えることもない、働く意欲も特にない・・・こういう人が増加してきています。
労働人口が減少するにつれ産業競争力は低下し、日本の商業レベルは下がっていくでしょう。
また、ニートはもちろん個人としての問題でもあります。
ニート生活を脱して、正規社員になるのは簡単ではありません。
門はとても狭く、中高年のニートが増加していることも問題です。
経験や職業能力のなければなおさらのこと、手をこまねいているうちに更に年齢を重ね、いっそう大きな所得格差を招きます。
各家庭においても、ニート問題は深刻です。
ニートは収入がないので、自分以外の同居者(主に両親)に経済的に依存します。
もちろん裕福な家庭においては、子どもが働かなくても充分家計が成り立つ・・・ということもあるでしょう。
しかし日本の多くの家庭では、子供がニートのまま自分が先立ったら子供の人生はどうなるのか?とても不安に感じるものだと思います。
ニート問題は家庭や日本社会の維持、発展に関わる問題です。
まずはそう認識することが第一歩となるでしょう。
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