~ ニート問題 ~ ニートと親の教育
ニートが増加している原因はいろいろ言われていますが、親の教育問題もその一つであると指摘されています。
昔は学校卒業後は就職して社会に恩を返す、家庭に生活費を入れるのが当たり前とされていました。
しかし、今では職に対する意識が変わり、学校を卒業してもやりたいことを模索する若者や就職せずに夢を追いかける若者、また会社に縛られたくないとフリーターになる若者が増えています。また一旦就職してもすぐに辞めてニートになる若者も多くいます。
ニートの中には裕福な家庭で何不自由なく育ち、成人してからも親から小遣いをもらっている若者が多くいます。ニートがニートでいられるのは親のお金があるからです。しかしいつまでも子どもに依存されていては親の経済的な負担が減らず、安心して老後を迎えることができません。子ども自身も自立できず不幸です。
成人しても親に依存する子どもに対しては、愛情を持って突き放すことが必要です。そうすることでニートである子どもは自立に向けて考え始めるでしょう。
そして子どもに勤労の義務をしっかり教育しておくことも親の重要な役目です。人は社会から恩を受けて生きていること、学校を卒業したら社会の一員としての義務を果たすことを子どものうちから教えておかなくてはいけません。
また、子どもに少々のことではくじけない強い精神力を付けておくことも大切です。こういったことは幼児期から甘やかしすぎないように親が気を付けて教育することによって、成長してから大きな差になります。
こういったことは親のためだけではなく、子ども自身の幸せのために大切なことです。
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近年、ニート問題がよく話題にのぼるようになってきました。
政府もニート問題を深刻な社会問題として受け止め、さまざまな政策を考案しています。
しかし若者の間では、「ニートがなぜいけないの?」という素朴な疑問を持つ人も多いようです。
昔の考え方では「学生は卒業したら働く」のが当然であり、それに疑問を持つ人はいませんでした。
「働かざるもの食うべからず」です。
医療や交通、学校、年金などは働く人の税金によって成り立っています。
誰しも生きていく上で、なんらかの社会から恩恵を受けているのです。
学校で学ぶべきことを学んだ後は、これまでに受けた恩恵を後世に引き継ぐために社会に貢献する・・・、こういう考え方が当然とされていたのです。
しかし時代は変わりました。
現代の若者はそのように考えない人も多いのです。
社会に出る意味について深く考えることもない、働く意欲も特にない・・・こういう人が増加してきています。
労働人口が減少するにつれ産業競争力は低下し、日本の商業レベルは下がっていくでしょう。
また、ニートはもちろん個人としての問題でもあります。
ニート生活を脱して、正規社員になるのは簡単ではありません。
門はとても狭く、中高年のニートが増加していることも問題です。
経験や職業能力のなければなおさらのこと、手をこまねいているうちに更に年齢を重ね、いっそう大きな所得格差を招きます。
各家庭においても、ニート問題は深刻です。
ニートは収入がないので、自分以外の同居者(主に両親)に経済的に依存します。
もちろん裕福な家庭においては、子どもが働かなくても充分家計が成り立つ・・・ということもあるでしょう。
しかし日本の多くの家庭では、子供がニートのまま自分が先立ったら子供の人生はどうなるのか?とても不安に感じるものだと思います。
ニート問題は家庭や日本社会の維持、発展に関わる問題です。
まずはそう認識することが第一歩となるでしょう。
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