~ ニート問題 ~ ネオニート
ニートは無職・無収入なのが普通ですが、ニートでありながら経済的に自立している人もいます。
そういうタイプのニートは「ネオニート」と呼ばれています。
なぜ働いていないのに経済的に自立できるかというと、趣味によってお金を稼いでいるためです。
生活スタイルや外見はニートと同じです。
ネオニートが一般的に知られるようになったのは、あるテレビ番組がきっかけでした。
親の遺産を元に株トレードで収入を得る男性がネオニートと紹介され、それ以降さまざまな雑誌やメディアで取り上げられたのでした。
ネオニートの収入源は株トレードの他に、インターネットやパチンコなどがあります。インターネットはアフェリエイトからオークションまで幅広く、株やパチンコとは違って損失を出すことがないため人気があります。それらによる収入は人によっては会社に就職するよりも大きな金額になります。
自宅でインターネットや株トレードに没頭していれば他人と直接関わることがありません。また昼夜を問わず自分の好きな時間に活動できます。ネオニートとして成功すればますます自宅に引きこもり、社会に出て就職する意欲はますますなくなるでしょう。
しかしネオニートは社会に出て生産活動に参加していないという点ではニートと同じ問題を抱えています。健康な若者がネオニートを続けるのは本人のためにも望ましくありません。ネオニートは社会復帰までの一過程とし、いずれは就職をして社会人としての責任を果たすことが望まれます。
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近年、ニート問題がよく話題にのぼるようになってきました。
政府もニート問題を深刻な社会問題として受け止め、さまざまな政策を考案しています。
しかし若者の間では、「ニートがなぜいけないの?」という素朴な疑問を持つ人も多いようです。
昔の考え方では「学生は卒業したら働く」のが当然であり、それに疑問を持つ人はいませんでした。
「働かざるもの食うべからず」です。
医療や交通、学校、年金などは働く人の税金によって成り立っています。
誰しも生きていく上で、なんらかの社会から恩恵を受けているのです。
学校で学ぶべきことを学んだ後は、これまでに受けた恩恵を後世に引き継ぐために社会に貢献する・・・、こういう考え方が当然とされていたのです。
しかし時代は変わりました。
現代の若者はそのように考えない人も多いのです。
社会に出る意味について深く考えることもない、働く意欲も特にない・・・こういう人が増加してきています。
労働人口が減少するにつれ産業競争力は低下し、日本の商業レベルは下がっていくでしょう。
また、ニートはもちろん個人としての問題でもあります。
ニート生活を脱して、正規社員になるのは簡単ではありません。
門はとても狭く、中高年のニートが増加していることも問題です。
経験や職業能力のなければなおさらのこと、手をこまねいているうちに更に年齢を重ね、いっそう大きな所得格差を招きます。
各家庭においても、ニート問題は深刻です。
ニートは収入がないので、自分以外の同居者(主に両親)に経済的に依存します。
もちろん裕福な家庭においては、子どもが働かなくても充分家計が成り立つ・・・ということもあるでしょう。
しかし日本の多くの家庭では、子供がニートのまま自分が先立ったら子供の人生はどうなるのか?とても不安に感じるものだと思います。
ニート問題は家庭や日本社会の維持、発展に関わる問題です。
まずはそう認識することが第一歩となるでしょう。
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